思想

「いじめ模擬裁判」vs『裁くなかれ』   『知ってほしい…。“いじめ後遺症”』(NHKあさイチ)を見て

「いじめ模擬裁判」というのがあるそうです。 『知ってほしい…。“いじめ後遺症”』(NHKあさイチ2月6日の放送)で紹介されていました。 http://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/170206/1.htmlイベントで横浜に出かけていた滞在先のホテルで、私はこの番組を見ま…

ガンディーの命日に寄せて

昨日(1月30日)はガンディーの命日でした。 ガンディーが今生きていれば、私たちにどのようなメッセージを語るでしょうか?そのようなことを考えながら、昨年以来、私は『ガンディーの遺言』という本を出版しようと準備してきました。ただ今、印刷中で、…

トルストイの訳者、北御門二郎さんのこと

北御門二郎さんのことが、今日の中国新聞に載っていました。 ガンジーが必読書として挙げていた『神の国は汝等の衷にあり』(トルストイ著)を翻訳した方でもあります。これは、ガンジーに不服従を教えた本です。 絶版になっていたこの本を、北御門さんからお…

染色について思うこと

藍の生葉染のシーズンとなりました。昨秋は、小鮒草・栗のイガなどを利用して染色 をしましたが、火を使わない生葉染は手軽にできます。生葉だと薄い色にしか染まりま せんが、重ね染していくことで濃くなっていきます。 木綿には染まりにくい為、ハイドロ(…

今こそ ガンディー(朝日新聞3月21日)

本日(21日)の朝日新聞朝刊に「今こそ ガンディー」という記事が掲載されています。先日、取材を受けましたが、産業革命以降の歴史、「経済の暴力」について、わかりやすくまとめてくださっています。 http://www.asahi.com/articles/DA3S12268749.html

勤勉革命(industrious revolution)

--ガンジーの命日に寄せて 1月30日はガンジーの命日。ガンジーは孤独な人だったのかもしれない。あれほど盛り上がっていた糸紡ぎも、インドが英国からの独立を達成すると、ほとんどの人がやめてしまった。 しかし、ガンジーにとって、糸紡ぎとは、英国を…

報復の連鎖を断ち切るギフト経済の精神

「アムリットサルの虐殺では、人々は命を落としました。しかし我々は、すぐに自分たちの過ちを告白し、贖罪として断食をし、神に赦しを請うたのです。」(ガンジー) インド独立運動において、集会中の市民にイギリス政府が派遣した軍隊が無差別に発砲したア…

平和の経済学5 ローカルで小規模だと無駄がない

Economics of Peace (平和の経済学)より 中央集権化された大規模工場での生産だと、原料が大量に必要 だから、竹で紙を作る場合も、立派な竹を大量に伐採 ローカルな経済では、 使い古して使えなくなった竹カゴの竹を再利用して、紙に - たしかにその通りで…

平和の経済学4

あるべき経済とは、 他者・自然を傷つけることなく必要を満たす。 仕事を通して、各自が自己を表現する、そのような仕事を提供 生産者が生産物を所有自然に必要以上の負荷をかけないためにも、生産量に限度が必要。今の経済は自己の利益を求める 過剰生産と…

平和の経済学3

前回は、産業革命(機械化)によって、産業の中央集権化、他国を支配する構造が生まれたことを、取り上げましたが、それ以外にも機械化の弊害はたくさんあります。 産業革命 ⇒ 大量生産 ⇒ 物中心の経済 人的要素が排除 工場や機械の所有者に富が集中 国営だと…

平和の経済学2

The Economics of Peace(平和の経済学)を読み進めています。 機械による大量生産が諸悪の根源。平和を実現したければ、地域ごとの手仕事に戻るしかないということが、とても分かりやすく書いてあります。 産業革命⇒産業の中央集権化 ⇒ 他国に介入 ⇒ 帝国主義…

平和の経済

友人がインドの古本屋さんで手に入れてきてくれた本、 "The Economics of Peace"を読んでいます。 この本の中に、「石油中心の経済になって、戦争が増えた。もう一度、牛馬中心の経済に戻るべきだ」とあって、考えさせられました。 そういえば、インドでは牛…

自由は私たちの手の中にある。

植民地当時のインドの人々には、選挙権はありませんでした。英国政府が塩に高い税金を課しても、支払うしかありませんでした。 そういう中でガンジーは、海水を煮詰めて塩を自分たちで作ることを奨励しました。英国政府が用意したものを買わなくても、自分た…

チャップリンの『独裁者』ラストの演説より

Machinery that gives abundance has left us in want. …More than machinery we need humanity. More than cleverness, we need kindness and gentleness. 「たくさんの物を生み出す機械によって、わたしたちはもっと必要、足りないという状況に追い込まれ…

4月6日は何の日?

昨日(4月8日)はイースターでしたから、その前の金曜日は、イエス・キリストが十字架にかかった日、受難日と思った方もいらっしゃるかもしれません。 確かにその通りですが、82年前、1930年4月6日にある歴史的な出来事が起こっています。つまり、これです。…

怒りと愛(ガンジーの言葉より)

本物のアヒンサー(不殺生・非暴力)とは、悪意、怒り、憎しみから完全に自由になり、すべてをあふれる愛で包むことです。 これができたら苦労しませんね。ほとんど不可能な理想かもしれません。でも、それでも、この理想を目標に掲げて生きていきたいと、無謀…

3.11後の生き方

耕すことや紡ぐことを中心とした生活を、今まで以上に大切にしていきたいと思っています。・・・たとえ、すぐに目的地に到達できなくても、あるいは到達できないまま終わることがあったとしても、そのように歩む一歩、一歩に、深い満足と喜びがあると、私は…

すべてのことに時がある

秋田でも、ここ数日、暖かな晴天が続いているので、綿花の収穫が順調です。この写真のように、ふっくらと垂れ下がる良質の綿が一気にたくさん収穫できています。秋田は寒すぎて・・・と思っていましたが、植物は最適の時をちゃんと知っていたのですね。寒す…

この最後の者にも

先日は、安曇野でガンジーさんのお話をさせていただく機会がありました。 いろいろ話した中で、「この最後の者にも」の部分が特に衝撃的だったようです。葡萄園で、丸一日働いた人にも、最後の1時間だけ働いた人にも平等に1日分の賃金を支払ったという聖書か…

講演と糸紡ぎワークショップのお知らせ

長野県安曇野での「心地よい暮らしの講座」で、ガンジーさんのお話と糸紡ぎのワークショップをさせていただく予定です。 去年のワークショップの様子はこちら 講演:ガンジーに学ぶこれからの生き方 ◇開催日 10月8日(土) 13:30受付〜 14:00片山さんのお…

講演と糸紡ぎワークショップのお知らせ

長野県安曇野での「心地よい暮らしの講座」で、ガンジーさんのお話と糸紡ぎのワークショップをさせていただく予定です。 去年のワークショップの様子はこちら 講演:ガンジーに学ぶこれからの生き方 ◇開催日 10月8日(土) 13:30受付〜 14:00片山さんのお…

ガンジーの言葉の窓2 武力に優る非暴力

「武器を持たない非暴力は、いついかなる時も、武力よりも遙かに優っています。」 全文は、ブログ、「ガンジーの言葉の窓」をご覧ください。 武器に頼ることは、弱さの表れかもしれません。本物の強さを身に着けたいものです。

ガンジーの言葉の窓

一昨日の記事「原爆の日に」で、ガンジーの言葉を紹介しましたが、「ガンジーの言葉の窓」というブログでは、もっぱらガンジーの言葉を紹介しています。 そのブログに昨日、「恒久平和を願って」というガンジーの言葉を載せました。そちらも合わせてご覧いた…

原爆の日に

「原爆は連合軍に空しい勝利をもたらしましたが、日本の魂はしばらく回復不能となりました。」 ガンジーの言葉です。 原爆も原発も、原理は同じです。被ばく覚悟の労働者を使い捨てにしなければ、メンテナンスできないのが原発です。 軍隊、武器、原発が存在…

人間性なき科学

ガンジーがあげた人類七つの大罪の一つに、「人間性なき科学」があります。 科学が人間性を失うと暴走してしまいます。科学者は知的好奇心を満たしたい、探求したいという思いから、仕事を推進していくのでしょう。しかし、その知的好奇心の追求が、人々に多…

「七つの大罪」

ニューデリーのラージガートにある、ガンジーの記念碑に刻まれている碑文より。 「原則なき政治」 「道徳なき商業」 「労働なき富」 「人格なき教育」 「人間性なき科学」 「良心なき快楽」 「犠牲なき信仰」