ガンディーの命日に寄せて

昨日(1月30日)はガンディーの命日でした。
 ガンディーが今生きていれば、私たちにどのようなメッセージを語るでしょうか?そのようなことを考えながら、昨年以来、私は『ガンディーの遺言』という本を出版しようと準備してきました。ただ今、印刷中で、2月20日頃に完成予定です。
 この本は、晩年、主として1940年代にガンディーが書いた記事をガンディー全集より抜粋して、編集したものです。
 「経済的平等を実現するには、私が述べてきたやり方しかありません。わたしの言葉を心に留めておいてください。私が死んだときに思い出してください」(P76より)と語られる言葉は、私たちの向うべき方向を案内してくれています。
 格差が広がる社会の中で、私たちは自分が生き残ることに精一杯で、弱者を思いやる余裕をなくしがちです。だからこそ、平等を実現する非暴力の方法をガンディーから学ぶ必要があります。その方法とは、自らの労働によって必需品を得ることと、「受託者制度(trusteeship)」に代表される富に執着しない生き方です。ガンディーが思い描いた社会を目指して歩んでいく私たちでありたいものです。