糸を紡いだ後は・・・

 最近はもっぱら茶綿を紡いでいます。

写真の右側は、紡いだままの状態です。綿の繊維に撚りをかけながら引っぱると糸になるのですが、撚りが戻ろうとする力は残っています。そのため、巻き毛のようにくるくるしています。糸がしっかり浸かるくらいの水に糸の重量の5〜10%の粉石けんを溶かして、30分くらいなるべく強火でぐつぐつ煮ます。すると、綿に付いていた汚れや油分(棉の種からは綿実油という油が絞れますが、綿の繊維にも油分が含まれています。これが残っているとうまく染まらなかったりします。茶綿は染める必要がありませんが…)が落ち、撚りも戻ろうとしなくなります。それが左側です。この作業を精錬というのですが、茶綿の場合、製錬した方がなぜか色が濃くなりました。
 白い綿の場合は、汚れが落ちた分、白さが増します。