小さく生きるということ

 需要が増え続けていること。欲望に歯止めがかからないことが、一番の問題でしょう。技術で解決できない問題がここにあります。確かに省エネ技術が進歩しました。自然エネルギーも開発され、効率もよくなったでしょう。でも、欲望に歯止めがかからなければ、風車に太陽光パネルを作り続けねばなりません。
 燃費が改善すれば、走行距離が伸びます。節約・節電して浮いたお金で旅行に出かければ、環境に負荷を与えることに変わりありません。
 仮に、衣類の生産に、機械織りの代わりに手織りをすれば、電力消費量は劇的に減ります。手織りという手仕事で心が満たされれば、娯楽など他の活動をする必要がなくなります。これが、小さく生きるということです。そして、これこそが本物の幸せに至る道です。