手放す勇気

 夏休みでしばらく留守にしていて、先日ほぼ2週間ぶりに秋田の自宅に帰ってきました。畑では、びっくりするほど大きなゴーヤが実っていたり・・・収穫の喜びにひたっています。
 綿が元気でいてくれてほっとしました。花が咲いた後の実であるコットンボールも、かなり大きくなったものがあります。実が熟すとはじけて、綿花が出てきます。
 綿の枝がいっぱい伸びて、ジャングルのようになっているので、ここ2、3日は枝打ち作業に精を出しています。実がついている物を残しながら、あまり実がついていない枝は、バッサリと切り落とします。(右側の写真は、切り落とした枝です。)同じ枝に5つも6つも実がついている場合は、先端の方の実は切り落とします。何となくもったいない気もしますが、お日様によく当てて、風通しを良くしないと、コットンボールがうまく熟してくれません。葉を茂らせることよりも、実を熟させることに養分を使うように促す必要もあります。
 枝打ちをしながら、手放すことの大切さを教えられているような気がします。この花も、この実も、綿花として収穫できたら、どれほどたくさんになるだろうと、欲張ると、かえってダメになるのです。1本の木にあまりたくさんの実をつけすぎると、熟し切らないで、実がポロリと落ちてしまいます。
 私自身も、あれもやりたい、これもやりたいと握りしめるあまり、どれもが中途半端になって、共倒れになったり・・・そんな失敗を何度してきたことでしょうか。何が大切かを見極められるようになりたいものです。