対話に時間をかけて(3月30日のコメントに関連して)

3月30日の記事に長文のコメントを頂きました。多義にわたる内容でしたので、こちらで、項目ごとに対話をしていきたいと思います。3月30日の記事についたコメントと合わせてお読みください。
青字は監視人さんのコメントです。

秋田県民及び秋田県出身者で震災瓦礫受け入れ賛成な人はたくさんいますよ現実に。
お会いもしましたしネットなどでも多数見た。
岩手県人も宮城県人も秋田県や瓦礫受け入れ反対してる人に対して何も敵意ありませんよ。

多様な意見はあってよいですし、意見が違うからと言って敵意を持ったり、対立するのは賢いことではありませんね。異なる意見に耳を傾けたうえで、学び、対話を重ねていくことが大切だと思っています。

私は岩手県に出かけて、岩手県の方とお会いしてきました。
ある方が、次のように言われたのが印象に残っています。「早く瓦礫がなくなってほしいから、どんどん焼却したらよいと思っていたし、広域処理にも賛成していた。でも、瓦礫広域処理の反対運動が起こっていろいろ考えてみると、焼却は危険なことが分かった。だから、岩手県で燃やしてほしくないし、他県でも燃やしてほしくない」
 学ぶ中で、意見が変わることは、恥ずかしいことでも、矛盾することでもないと私は思っています。だから、じっくり学び、慎重に事を進めることが大切ではないでしょうか?
内部被ばくでは、少量でも人体に影響があると言われていますので、焼却という内部被ばくをもたらす可能性のある処理法はやめた方が良いと私は思っています。放射性物質は今瓦礫にこびりついた状態です。近づけば外部被ばくの恐れはあっても、こびりついた放射性物質が体内に入る危険はまずなさそうです。それを焼却すれば、ガス化した放射性物質が大気に漂い、吸引する危険があります。農地に降り注いだものはやがて農産物を汚染するでしょう。そしてそれを食べる私たちの体内に入ってきます。
ですから、被災地での焼却にもわたしは反対です。「被災地にお金を落とせ、被災地の雇用を守れ」と言う主張があるのも私は知っていますが、私は、雇用やお金よりも、命を大切にしたいので、焼却以外の処理方法を考えることが先で、その上で、被災地の雇用を考えたいと思っています。