基準値を緩めることについて(3月30日のコメントに関連して)

賞味期限を過ぎると食べられないと考えている人は案外多いように。
非常時には臨機応変に対応行動しないといけません。詳細は後述しますが、現実を直視しないといけません。
原発事故が現実に起きてしまった日本で事故以前の状況(状況って放射線量とか環境レベルとは違くて)を保とうというのは違う。
ご存知でしょうが原発事故による放射性物質は47都道府県に飛散検出されている。
微量なら欧米でも。
貴殿らは秋田県は汚染されてないと言いますが、そもそも貴殿の言う汚染とはどういったものですか?

賞味期限と放射能を同じ土俵に載せるのは無理があるような気がします。
食品については、匂いを嗅いだり、目で見て判断することで、賞味期限を過ぎていても食べられるかどうかの判断はできます。そして、仮に食べてお腹を壊したとしても、被害を受けるのはそう判断して食べた本人だけです。
今回の放射性物質については、目で見ることも匂いを嗅ぐこともできません。国が基準を定めて、それを行政や業者などが守ることでしか、国民の健康・いのちを守ることができません。ですから、基準というのは賞味期限以上に、とても大切なものとなってきます。
ごく微量でも人体に影響を与える放射性物質の基準を、震災が起きた!非常時!だからと大幅に緩和するのは間違っていると思います。

日本全土が汚染されたことも、秋田県が汚染されていることも知っています。しかし、汚染には濃淡があります。汚染の濃い所のものを汚染の薄い所に運ぶのは間違っているのではないでしょうか?