綿栽培日記 7月13日

 秋田も、梅雨が明けてから急に暑くなりました。私が住んでいます大仙市は、ここ数日、最高気温が33度程度の日が続いています。今まで涼しかった分、急の暑さはやはりこたえますね。
 でも、綿や夏の野菜たちは、ぐんと成長を始めました。嬉しいですね。

 ここまでくれば、多少葉を虫にかじられることがあったとしても、枯れてしまうことはありません。日照りが続いても、すでに根が深く伸びているので、しおれることもありません。一安心ですね。東北では育たないのではないかと思っていた綿が、ここまで順調に育ってくれて、ありがたいなあと思います。
 草も元気なのは、困ったものですが・・・作物の成長を見る嬉しさが草取りの苦労を帳消しにしてくれます。

よく引用させていただく、武田邦彦氏のブログhttp://takedanet.com/2011/07/post_685c.html

なぜ、日本人はアメリカ人の2分の1ほどの電気しか使えないのか?それをさらに15%も削減する必要はなぜあるのか??・・・もともと日本人はアメリカ人の1.8分の1しか電気を使っていない。・・・絶対に節電に協力してはいけない。

と、ありましたが、私はこれには反対ですね。世界は、アメリカと日本だけのものではないからです。毎年、熱波が来るたびに、インドではホームレスの人たちを中心に、何千人という人が命を落としています。その光景を知っている者として、行き過ぎた欲望に歯止めをかけることは必要だと思うからです。炎天下のアスファルトの路上で寝ていれば、熱中症で命を落とすのも当然です。しかし、だからといって、10億人を超えるインドの人々が、日本人やアメリカ人のような生活をしたら、地球は何個あっても足りません。だから、エアコンをがんがん使うような、地球上のすべての人が手にできない生活は、手放す方向を目指したいと思うのです。(健康な人間がそうすることで、病気の方や高齢者に、より多くの涼しさを提供できればと思います)
 そのための第一歩が、私にとって、綿を育てることであり、糸を紡ぐことです。

 武田氏の同じブログには、

電気を使わなければ、お金が余るから、その人はお酒を飲むかも知れないし、美味しいレストランに行くかもしれない。・・・お酒もレストランもふんだんに電気を使っている.・・・

ともありますが、節電して浮いたお金で、旅行をしたり、製造するのに電気を大量に使う工業製品を購入すれば、社会全体の電気の消費量は減らないでしょう。だからこそ、私は、脱工業社会を目指すことが必要だと思うのです。だから、手仕事に帰ろうと主張しているのです。とても楽しいことです。一人ではできないから、助け合う人間関係が生まれます。互いを蹴落としあう競争をする必要がなくなります。人の喜び、幸福はここにあるのではないでしょうか?