イルミネーションに想う

 クリスマスが近づくと、街には華やかなイルミネーションが灯され、浮き浮きした気分になるかもしれません。復興の象徴のように、報道されたりもします。でも、何十万個もの電球が使われているという話を聞くと、たとえLEDであったとしても、こんなことに電気を使って喜んでいていいのだろうかと、複雑な気分になります。
 お祝い気分に水を差したいのではありません。ただ、停電した夜、私たちは電気のありがたさが身に染みたはずです。だから、必要な時に必要なだけ、大切に電気を使わせていただく、そういう暮らしを紡いでいきたいと私は思っています。
 馬小屋でお生まれになったあの方も、きらびやかなイルミネーションよりも、そっと灯されるろうそくの明かりの方を喜ばれるのではないか… そんな気がしています。